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日本のCAISがInterprefy RSIプラットフォームで通訳試験を実施

パトリシア・マガズ著| 2022年1月31日午前6時00分

概要

CAIS(通訳技能向上センター)は、日本を代表する語学サービスプロバイダーであるサイマル・インターナショナル株式会社の支援を受ける非営利団体です。CAISは、通訳者、通訳代理店、通訳サービスを利用する企業など、日本の通訳業界に関わるすべての関係者の満足度向上を目指しています。

CAISは2005年以来、年に2回TOBISテスト(ビジネス通訳技能テスト)を実施しており、通訳者にTOBIS認定証とパフォーマンスに関する詳細なフィードバックを提供し、弱点を把握して通訳技能を磨くのに役立っています。 

課題

ソーシャルディスタンスの時代における試験の通訳

TOBISテストは、短い会話、文章、スピーチで構成されており、通訳者は対象言語で逐次通訳と同時通訳を行う必要があります。新型コロナウイルス感染症の流行以前は、東京と大阪で年2回対面で試験が行われていましたが、パンデミックの影響で対面での試験が不可能になり、代替手段を見つける必要がありました。 

アプローチ

オンラインテスト専用の信頼性の高いRSIプラットフォームを使用する 

CAISは、今回の試験のために他のオンライン会議プラットフォームを試した結果、より多くの参加者に対応できる、より安定したプラットフォームが必要だと感じました。そこでCAISは、Simulのテクニカルコミュニケーション部門にInterprefyの導入を依頼しました。 

Interprefy社は、今回の試験で使用できるようプラットフォームに変更を加え、私たちを支援してくれました。会議中にアイデアが出されたので、ある意味でこのオンライン試験は共同で制作したと言えるでしょう。CAIS事務局長の加茂弥生氏はこう述べています。

現在、1日に4回のテストが約30名の受験者を対象に同時に実施されています。Interprefyの担当者は、「約30名の受験者に対応するために、30チャンネルの音声を同時に録音・モニタリングできる機能は、他のプラットフォームと比較したInterprefyの大きな強みです」と述べています。 

結果

2021年12月から、世界中の通訳者がInterprefy RSIプラットフォーム上で日本語と英語でTOBIS試験を受験しています。 

 

Interprefy RSIプラットフォームを通じて試験を実施することで、より多くの方が受験できるようになりました。以前は、東京や大阪近郊にお住まいの方、あるいは東京や大阪に来る意思のある方しか受験できませんでした。しかし今では、日本全国、そして海外からも受験者がいらっしゃいます。私たちの使命は、通訳業界に関わるすべての方々の満足度を高めることであり、Interprefy RSIの導入によって着実に成果を上げています。CAIS事務局長の加茂弥生氏はこう指摘します。

ビジネス通訳技能検定(TOBIS)は2021年の実施以来、6回開催され、延べ513名の受験者が参加しました。